
話し上手な人って羨ましいよな。俺も会話を盛り上げられるようになりたいんだけど…。

実は、話し上手よりも”聞き上手”のほうが、人に好かれるんです。

え、そうなの?聞いてるだけだと相手が満足しなくない?

いいえ、聞き上手な人は相手に安心感を与えられて、好かれやすくなるんです!
あなたは「聞き上手」になれていますか?
あなたは話し上手と聞き上手、どちらになりたいですか?デキる男になりたければ、ぜひ聞き上手を目指してください。
30代になると、仕事でもプライベートでも「大人の余裕」を求められる場面が増えます。そんなとき、焦って自分の話ばかりしてしまうと、”必死感”が出てしまい、余裕とはほど遠い印象に…。一方で、「この人と話していると心地いい」と思われる聞き上手な人は、周囲から信頼され、自然と人が集まるようになります。
心理学の研究によれば、人は自分の話をしっかりと聞いてくれる相手に対して好感を持ちやすいことが示されています。特に、相手の話に共感し、適切な相槌やリアクションを取ることで、信頼関係(ラポール)が築かれやすくなります。このように、「聞き上手」は人間関係を良好にする重要なスキルなのです。
聞き上手になるための3つのポイント
相手の話を深掘りする
相手の話に興味を持ち、質問を投げかけることで、会話が広がりやすくなります。
例えば、相手が「最近料理にハマってるんだよね。」と言った場合、「お、いいね!どんなメニューを作るの?」と質問することで、相手はさらに話しやすくなります。
そのような話を振ってきた時、たいてい相手の心の中には何か話したいことがあります。
その核を引き出せるよう、「ふーん」や「へー」で会話を終わらせたりせずに積極的に相手の話を深堀りしましょう。
相づちを使いこなす
適切な相づちは、相手に「ちゃんと聞いている」という安心感を与えます。相づちは主に以下の3つに大別されます。
- プラス:すごいね!そうだよね!
- マイナス:大変だね…。寂しいよね…。
- ニュートラル:そうなんだね、なるほどね、
相手の人柄や性格、話し方に合わせて最適な相づちを打つことで、相手はあなたとの会話を心地良く進めることができます。慣れてくると自然にできるようになるので、最初は普段から意識してみましょう。
また積極的にうなずくことも、話をちゃんと聞いていることを態度で示せるため効果的です。
相手が言ったことを繰り返す
心理学に「バックトラッキング」と呼ばれる技法があります。相手の言葉を繰り返すことです。
いわば「オウム返し」ですが、これだけでも相手は「自分の話をよく聞いてくれている」と感じて安心感を覚えるそうです。

こんなことがあって、大変だったんだよ…。

大変だったんだね…。
また、相手は自分の言葉をもう一度聞くことになるので、頭が整理され、会話を続けやすくなる効果もあります。これは比較的簡単に実践できると思うので、早速すぐに使ってみてください。
「聞き上手」になる上で避けるべき3つのこと
相手を否定しない
相手が話している途中で、「いや、それは違うよ」「でもさ…」と否定するのはNG。否定されると、人は無意識に身構えてしまい、心を開きづらくなります。たとえ意見が違っても、まずは「なるほど、そういう考えもあるんだね」と受け止める姿勢を持ちましょう。心理学ではこれを「受容の姿勢」といい、相手の自己開示を促す効果があります。
D言葉を使うことを避けよう!
聞き上手になれていない人が使いがちなD言葉をご存知ですか?
「どうせ」「だって」「でも」「だから」などのダ行で始まる言葉で、これらを使うことでネガティブな印象になり、相手は気持ち良く会話できません。
◼︎悪い例

Snow manのコンサート、当たると良いなぁ

人気だし、どうせ外れるよ
D言葉を使わずに、上述の聞き上手になるためのポイントも意識しながら会話してみてください。
◼︎良い例

Snow manのコンサート、当たると良いなぁ

Snow man大好きだもんね。当たるといいね!
印象が全く違いますよね?どちらと会話したくなるかは、明らかですね。
また、逆に相手がD言葉を多用している時は、何か悩んでいることがあることの表れですので、
こちらからポジティブな言い換えをしてあげることで建設的な会話に導きましょう。
相手と競わない
承認欲求が強い人がやりがちなのは、相手のマウントを取ろうとすることです。
「それくらい普通でしょ」「俺なんてもっとすごい経験あるよ」といったマウント発言は、相手を萎縮させる原因になります。

お金の勉強してFP3級取ろうと思ってるんだー。

へー。おれは2級持ってるけどね。

そうなんだ…。
会話は競争ではなく、共感の場。相手の話に「すごいね!」「面白い経験だね」と興味を持って聞くことで、良好なコミュニケーションが生まれます。
遮らない、話を変えない
話の途中で「ちょっと待って、それよりさ…」と話を遮ったり、勝手に話題を変えたりすると、相手は「この人は私の話に興味がないんだな」と感じてしまいます。最後までしっかり話を聞き、「なるほど、それでどうなったの?」と続きを促すことで、信頼関係が深まります。
↓これは芸人さんのネタとして成り立っているから良いんです… 笑

ちょっと待って、今噛んだよね?
「聞き上手」が得られるメリット
聞き上手になることで、以下のようなメリットが期待できます。
- 仕事:部下や上司との信頼関係が深まり、チームの生産性が向上します。
- 恋愛:パートナーから「一緒にいて心地いい」と感じてもらえ、関係が深まります。
- 友人関係:友人から相談を受ける機会が増え、絆が強まります。
カタルシス効果で相手に安心感を与えましょう
ネガティブな感情を吐き出すことで得られる解放感や安心感などの心理効果です。何か辛いことがあった時に、思いっきり涙を流すことですっきりした経験がある人もいると思います。あれはカタルシス効果の一つです。
聞き上手になって相手の感情に共感し、受け入れることで、相手は心を開いて負の感情も自然と出てくるようになります。そして、カタルシス効果により相手の心が浄化されるのです。
まとめ:「聞き上手」が30代の魅力を引き上げる!
30代になると、「話す力」以上に「聞く力」が大切になります。相手の話を深掘りし、適切な相槌やリアクションを取り、自分の話を控えめにすることで、「大人の余裕」が感じられる魅力的な人物になれます。今日から「聞き上手」を意識して、より良い人間関係を築いてみませんか?
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